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'12/07/11 ドラゴンズ 大野雄大 プロ初勝利
- Published_at:2012-07-13
- Category:Sports
- Channel:phyz7
- tags: 中日ドラゴンズ, CHUNICHI, DRAGONS, プロ野球, NPB
- description: 阪神タイガース 2-1 中日ドラゴンズ 世代最後の大物が、勝った。中日の2年目左腕、大野雄大投手(23)が今季初登板で待望のプロ初勝利を挙げた。プロ入り2度目の登板となった阪神戦。最速147キロの真っすぐを主体に5回1/3を7安打1失点。京都外大西時代は甲子園を沸かせた左腕が、聖地でよみがえった。同世代の斎藤佑樹ら10年ドラフト1位組では最も遅い白星は、運命的なものでもあった。 "世代最後の男"がプロ初勝利を挙げた。試合終了の瞬間、こわばっていた表情はようやく笑顔に変わった。ベンチを飛び出し、ウイニングボールを受け取ると大事そうにポケットにしまった。1回に1点を失ったが、終わってみればそれ以降はゼロ行進。最速147キロの直球で押しまくった。「最初は何が何だか分からなかった。2回以降は落ち着いて、谷繁さんのミット目がけて思いっきり投げました。ウイニングボールは母親に渡したい。ここまで育ててもらったんで」と言葉を選んだ。 2年目だが、実に長い道のりだった。佛教大時代は、日本ハム斎藤、巨人沢村、西武大石らと"ビッグ4"と呼ばれた。大学時代に左肩を痛めた影響で、1年目のキャンプはリハビリの日々。マイナスからのスタートだった。10月14日のプロ初登板では巨人に4回7失点。同世代のルーキーが次々とプロ初勝利を挙げる中で屈辱を味わった。ただ、「これが今の実力」と現実に目を背けることはなかった。テレビや新聞に載る同世代のニュースはチェックしていた。 苦悩の末にたどりついた初勝利には、運命的なものを感じていた。阪神の本拠地甲子園には、憧れの人がいた。入団する際、4つの背番号を提示された。その中で選んだ22にはこだわりがある。「藤川球児さんのような絶対的な存在になりたい。あのストレートは投手なら憧れます」と言うように、関西出身で子どもの頃から大の阪神ファン。大学時代は野球部のチームメートと甲子園に通い、藤川の投球を食い入るように見つめた。 スポットライトを浴びるライバルたちに、後れは取った。だが、負けるつもりはない。ようやくスタートラインに立つことができた。帰りのバスに乗り込む際に「絶対に負けたくない。ちょっとずつでもいいんで追いついていきたい」と語気を強めた。直球が戻りつつある。そして自信も、よみがえった。(nikkan)
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