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![原発事故で日本社会が失ったこと(1)・・・「3年前の揺れ」が想定外](http://i.ytimg.com/vi/eOd_90mt9FA/mqdefault.jpg)
原発事故で日本社会が失ったこと(1)・・・「3年前の揺れ」が想定外
- Published_at:2015-02-09
- Category:Music
- Channel:武田邦彦
- tags:
- description: 工場の事故というのは、その規模はともかく、「想定外」のことで起こります。有名なPCBのカネミ油症事件では、当時、危険性がわからなかったPCBの配管が破れて食用油に混入したことが原因でした。PCBが毒性が強いことは「想定外」だった工場はそれを食品の加熱に使っていました。とくに危険という意識はなかったので、PCBの混入に対してあまり注意を払っていなかったのです。 それがある事故で混入して市場にでて、障害者を出しました。事故前は毒性についての情報(世界的に使われていた化合物だった)がなく、そのために工場側は「普通の設計、普通の注意」をしていて、もちろんお役所の正式な認可を得て運転していましたが、裁判では「故意ではないが有罪」となりました。つまり、想定外であっても、想定外でなくても、「被害を出した」という結果責任が問われたのです。 それより過酷な判決が水俣病でした。今では水銀が毒物ということは誰もが知っていますが、当時は水銀は歯の治療に使ったり、女性のおしろい、神社の塗装などに多用されていた「普通の元素」だったので、工場は設計も排出基準も全て守り、公的な認可を得て運転していました。 なにも問題がなかったのですが、後になってみると国の審査(現実には県レベルだが、基準は国が作る)が水銀の毒性を考慮していなかったので、被害者を出しました。これに対して裁判では「無過失責任」、つまり会社に過失はないが、責任はとれということで実質的に会社は倒産寸前に追い込まれました。 今まで日本社会は、過失があろうとなかろうと、危険が科学的に判断できなくても、「起こったこと」を重視して「毒物を撒き散らす」ということに対して、不当とも言うべき厳しい判断をし、社会もマスコミもそれを支持してきました。 でも、福島原発事故が起こると、今まで工場を糾弾してきたのは、「弱い者いじめ」であることが判明したのです。日本社会は「弱いと見ると攻撃し、強いと擁護する」という品性卑しい社会だったのです。 -uploaded in HD at http://www.TunesToTube.com
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2015-02-10 | 1,472 | 6 | 0 |
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